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逆回転

その他
2023.04.10

皆さんこんにちは。

カットウエル 山崎です。

以前、パンチ・レーザー複合機で、ある部品をレーザー加工していた時の話です。

加工完了した部品(OEM製品のため現品を写真でお見せできません。今回は文のみです。)の 端面の仕上がり度合いを触って確認したところ
ドロス(金属が溶けて大小様々な固まりになる現象。触るとザラザラします) が全体的に発生していました。

ドロスがあると仕上がり品質が良くないため、後工程で余計な手間が発生します。

そこでレーザー条件(出力速度、焦点距離、ガス圧力等)を調整しました。

ドロスが出なくなり、きれいに仕上がってほしかったのですが、残念ながらドロスが少量発生してしまいました。

困っていたところ、レーザーで切る方向を変えてみることにしました。

一般的な流れでは、ピアス穴(レーザー加工の起点となるもの。パンチ加工で穴をあけます。部品製品には影響ない位置にあけます。) を開け、それからレーザーで任意の形に切りだします。丸、四角、複雑にデザインした形等に。

ピアス穴を起点に一周するので時計回り/本反時計回りのどちらかになります。

今回の部品は時計回りで材料を切り出していたので、反時計回りにして切り出しました。

結果、上手くいき、改善前よりもきれいに切り出すことに成功しました。

小さな改善ではありますが、今後も気づいたことがあれば実践していこうと考えています。